海外の大学・短大・専門学校などで現地の生徒と一緒に勉強する機会を持つ正規留学は、語学力のアップに加え、現地の友達ができたり国際経験を得られたりと、語学留学とは一味違った醍醐味を味わうことができます。現地の言葉で授業が展開されるため、最初は相当な苦労を経験しますが、成し遂げたときの充実感は何物にも代え難い財産です。
大学留学
国により3年制や4年制などさまざま、日本にない専攻科目も多く存在します。日本の私立大学の学費と同等か、それよりも安い費用で通える大学も多く高校生にとっての新しい進路として注目を浴びています。
日本のように、入学試験による選抜を行わず、語学力、学力の証明、経済力などの基準を満たせば入学が可能となります。このように万人に門戸を開く海外の大学ですが、成績が芳しくなければ容赦なく退学処分となることも珍しくないため、入学後は授業についていくのに必死の努力が必要なのも事実です。また、授業への参加意識も常に問われ、テストさえ通れば単位が取れるといったシステムとは一線を画します。この厳しい大学生活で培った知識と教養、努力を証明する英語圏各国の学士号は、近年日本でも高い評価を得られ、国内外で活躍する機会が得られるライセンス的役割を果たしています。
短大留学
2年制大学を指し、一般的にコミュニティカレッジと呼ばれています。マスコミ、映画、ファッションデザイン、ビジネス、IT、ツーリズムなど専攻できる分野が豊富で、日本にない学科も多く存在します。コースは主に「職業訓練コース」と「大学編入コース」の2つに分かれ、「職業訓練コース」では仕事で活かせる実務的な知識や技術を1~2年で学ぶことができ、終了期間に応じて、diploma(卒業証書)やcertificate(修了証書)が取得できます。「大学編入コース」は大学2年次までの教養課程の役割を果たし、associate degree(準学士号/短大卒)を取得すれば、大学の3年次に編入する道が開けます。大学よりも一般的に授業料が安く、大学卒業を目指す留学生には経済的な方法と言えます。
専門留学
プロとして活躍する為の専門知識や技術を学びます。最近最も注目されている留学形態です。学校は各種専門学校や職業訓練機関となり、学べる分野は経営やマーケティング、国際貿易、コンピューター&IT、映画、デザイン、教育、通訳翻訳、ツーリズム、ホテルマネジメント、医療福祉など多種多様で、現地でインターンができるものもあります。留学生向けに語学研修コースを開講している学校もあり、既に専門職で活躍している人のキャリアアップ手段としてだけではなく、海外で語学力もつけながら全く新しいことを始めたいという人にも、大きなきっかけを提供することで注目される留学形態になっています。期間は長くても1年までのコースが主流となるので、語学留学と合わせて1年以内に修了 するのも可能です。