留学のきっかけだったオーストラリア!
留学したいと思ったきっかけは、友人宅がホームステイをしていたことと、航空関係の専門学校へ進路が決まっていて「航空系に進むのに飛行機に一人で乗ったことがない」と思ったことからでした。県外から色々な留学会社に資料請求したところ、顔も見えない電話で良いことばっかりしか言わない提案に呆れていました。母に「相談は対面で出来るところ・何かあったらすぐに連絡や相談がとれるところがいい」といわれ、地元のくまもと留学センター(現留学サポート熊本)を利用し、留学した事のある母の知り合いから紹介してもらいました。当時のオーストラリア(ブリスベン)を選んだのは、治安が良い場所ということと、自分に合った授業を受けられるということでした。私が行った語学学校は3週間の留学でも会話中心としたプログラムで、実践的な英語を短期で学べるというものでした。
– オーストラリア短期留学はいかがでしたか?‐
初めての海外生活という事で、ホームステイに滞在しました。英語力ゼロで挑んだので、始めの1週間はホームシックになりました。滞在先はホストマザーだけでしたが、他にも留学生がいて、夜ご飯は必ずみんなで一緒に食べました。食べ物が合うか心配でしたが、ご飯が毎回凝っていて美味しかったです。朝食にステーキが出てきたときにはびっくりしました。
カナダでの語学力向上型のワーキングホリデーへ
オーストラリア留学が短期だったので、英語に慣れ楽しくなってきた頃に帰国する感じでした。次は長期で滞在し、もっと英語力を伸ばして色んな国の人と会話を楽しみたいと思い、カナダへのワーキングホリデーを選びました。
– 2カ国目の留学先をカナダにした理由は何ですか?-
私の希望は、治安が良く、英語圏でワーホリができる国でした。そこで、世界で最も住みやすい都市ランキングの上位に入っているカナダのバンクーバーを留学サポート代表の内田さんに提案して頂き、ちょうど私の友人もカナダに語学留学に行っていたことから、そこを選びました。
ただ、人気都市だけあって日本人留学生も多いと聞いていました。私が通っていた語学学校では、日本人留学生は1クラス約13人に対して、3~4人くらいでした。多国籍ということもあって、学校内は母国語禁止。見つかると何日間か貴重な授業を休まないといけないというペナルティ式でした。2枚ペナルティをもらっていたので、次のペナルティでたしか退学になるかもしれないとヒヤヒヤしたことは今だから言える笑い話です。
イベントごとに、パーティー♪パーティ♪
カナダに到着したのが10月だったので、ハロウィンの準備が始まる頃でした。海外のハロウィンは規模が違い盛大でした。私も簡易的ながら仮装をして海外での初めてのイベントを楽しみました。クリスマスもすごく盛大!街がイルミネーションできらきら輝いていました。
– カナダでの滞在はどうでしたか?-
初めの1ヶ月は3食付いているホームステイに滞在しました。友人と夕食を外でとることが多くなったためホームステイは延長せず、2ヶ月目からは、学校が所有しているアパートメント寮に滞在。相部屋ですが、出身国がかぶらないように組み合わせてくれたおかげで、英語力も比較的に向上しました。
当初の予定では3ヶ月語学学校に通い、その後働く予定でしたが、もう少し現地の英語に慣れたいと思い、3ヶ月間延長しました。学校でもアパートメント寮でも英語環境だったこともあり、卒業するころにはクラスも2段階のレベルアップ(中級)でき、私なりに満足のいく結果になりました。
ホームステイもアパートメント寮もバスと電車を乗り継いだのですが日本と違い、バスには各バス停の案内アナウンスがないので、英語力があるない関係なく、土地勘に慣れるのも必死でした。でも今となっては、方向音痴を直せたいい機会だと思っています。
– お仕事はどのようにして見つけましたか?-
当時、学校の掲示板に張り出されていたのもあったり、インターネットからアルバイトを探したりもしました。色々な掲示板に履歴書を送ったりしましたが、たくさん応募した甲斐あって1ヶ月後に連絡がきました。興味を持ってくれた会社がバンクーバーから9時間の位置にあるバンフという街にあるホテル清掃業の仕事で、当時面接は電話でした。電話の英語となるとかなり難しい英語に感じました。普段、ジェスチャーを交えて会話をするのですが、さすがに電話では身振り手振りがが使えないので自分の気持ちを伝えるのがかなり難しかったです。それだけ英語の電話対応は、本当に英語力がない限り難しいという厳しい現実を知ることになりました。ただそんな私の情熱が伝わったのか、見事、私の拙い英語力でOKが出たときはとても嬉しかったです。
そして、仕事の採用が決まったときに初めてバンフという場所を確認したのですが、バンクーバーから非常に遠い場所なんだと知りました。計画性がない私です(笑)。
フィリピンからの~ニュージーランド2カ国留学の提案が嬉しかった
恥ずかしながら、カナダ留学時は親のすねをかじっていたので、帰国後、次の留学のため資金を貯め始めました。留学の行動力を培ったこともあり、リゾートバイト(通称リゾバ)で群馬や神奈川のホテルや旅館への派遣仕事でバリバリ稼ぎました。その働きも認められたこともあり、リゾバでとうとう北の大地・北海道へ稼ぐことができました。ただ、仕事で多少の英語は使うものの全く英語の勉強をしていなかったので、資金が貯まる頃には、英語力がかなり落ちていました。 漠然としている状況で、これまでの留学をお世話していただいてきた担当の内田さんに相談したところ、「まず安くてしっかり勉強できるフィリピンのバギオはどうかな? その後、ニュージーランドでのスノボ三昧でワーホリ生活するのが、北岡さんに合っていると思うよ。」と紹介してくれました。私の予算を考慮してフィリピンのセブ島ではなく、あえて遠いバギオをチョイスしたことや、私のギリホリ(参加年齢ギリギリのワーキングホリデーのことをギリホリという)の候補としてニュージーランドを提案してくれてすごく嬉しかったです。 私がカナダワーホリでハマッたスノーボードが再びできるんだという提案が一番刺激的でした。 特に忘れられないのは、当時北海道に勤務している頃、相談時間外にも関わらず、深夜1時過ぎに留学カウンセリングをしてくれたことは本当にありがたく思っています。担当の内田さんの目の下のクマさんがずっといるのは、こんなワガママなお客さんの対応と向き合っているからだと私は思います(笑)。
勉強だけでなく現地での生活も大切に
フィリピン留学(2ヶ月)では、山奥で気候が比較的涼しいバギオという町の学校にいきました。マニラからバスでおよそ6時間?北上した町で、福岡からマニラまで4時間くらいかかるのに、飛行時間よりもバギオのバスの中のほうが長いという大変さでした。寮は学校の敷地内にあるので徒歩0分!スパルタの授業が終わった後、気分転換に周辺を散策し、バギオの街並を楽しみました。ただフィリピンでは門限を過ぎるとペナルティがあるので、気を付けてください。私は1度だけペナルティをもらいました(笑)。
フィリピンバギオで英語力(英語感)を戻し時間を空けずに、ニュージーランドへワーキングホリデーを楽しむために出発しました。まず情報収集と友人作りを兼ねてオークランドにて1ヶ月間だけ語学学校に通いました。1ヶ月間オークランドで生活した後、せっかくこの国にいるんだから、やはり行きたい町に行こうと思い、スノボ三昧の魅力がある、クイーンズタウンへ移動しました。フィリピンで英語感を戻し、ニュージーランドの英語にも慣れたと思っていたので、到着時にお迎えに来てくれたドライバーさんが何を言ってることがまったく分からなかったときは、泣きそうになったのは言うまでもありません。ニュージーランドの英語は地方に行けば行くほどなまりがあるので、慣れるのに時間がかかるのです。
– どうやって、言葉のなまりを克服しましたか?-
ニュージーランドはカフェが多く、仕事探しの合間に立ち寄って店員やお客さんの会話にできるだけ耳を傾けるようにしました。家にいる間は、リビングで家の人と会話したり、テレビをみたりして地元の英語に触れるように努力しました。レストランのアルバイトを始めてからは、地元出身のシェフがお喋り好きだったのもあり、なまりのある英語を意識して聞いているうちに自然と慣れていきました。意識して聞くことを訓練したら誰もが英語が分かるようになると思います。
自然と人の話を傾けて会話に応じていたら、自然と多国籍文化に触れることが多くなりました。ハウスキーピングの職場では地元民はいなく、イギリス・フランス・ネパール・チェコ・ブラジル・カナダ出身といった多国籍文化の環境でした。
– 2カ国留学を経験して言えることってありますか?-
2カ国留学にて、それぞれ話す英語やスピードが違うものだということを知りました。フィリピンの英語は少しスピードがゆっくりで、聞き取りやすいと感じました。ニュージーランドの英語はやはりネイティブ!で早かったです。またニュージーランド特有の地方でのなまりのある英語は慣れて聞き取れるようになると、より楽しくなり更に英語に対する興味がわきました。
英語力初心者は、絶対にフィリピン留学はお勧めします。私はほかの英語圏の留学を行ってから時間が経過して英語を忘れていたことで、英語勘を取り戻すためのフィリピン留学でしたが、私にとっては本当に短い期間で安く仕上げることができると思います。
また、カナダ留学時は若かったこともあり、がむしゃらに生活するのが精一杯でしたが、今回の2カ国留学ではフィリピンでワンクッション置いたこともあり、また社会経験を積んだうえでのワーホリでしたので、気持ちに余裕がありました。まだまだネイティブ英語までは程遠いですが、ワーホリの最後には、現地で稼いだ資金で、ニュージーランドとオーストラリアを一人で旅行し、その先々で新たに出会った人と会話を楽しめる英語力を身に付け成長できたことが何よりもうれしかったです。
–最後に、これまで4カ国の留学を経験して言えることってありますか?-
私の10代からの経験から始まったオーストラリア短期留学から、勢いで行ったカナダ留学&ワーホリ、そして新たな再スタートしてフィリピン留学とニュージーランドでのワーホリでの経験は、私の人生において財産です。 言葉以上に、年齢国籍問わず仲間との気持ちが通じ合えるのが、何よりも嬉しいですし、癖になるくらい楽しいです。
今後の展望
30代に入り、まだまだいろんな出会いを探しています。どこで落ち着くんだろうかとそんな自分が楽しみです。今後の展望は、、、ないというか、、、マイペースでこれからの人生を楽しんで行くだけですかね。
海外にはたくさんの魅力があります。ぜひ海外で旅行ではなく“生活”をしてほしいです。数日の滞在では知りえないことも知れるかもしれませんし、何と言っても海外で生活したことがあるという経験があるだけで、自分自身が強くなれます。私は初めてのオーストラリア留学後、就活を控えて少しつまずいても「海外で一人で生活できたんだ。これくらい乗り越えられる」と思えるようになりました。時間が取れるのであれば、2カ国、3カ国留学といろんな世界を知ってほしいです。